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2015/11/27 日本のクリスタルガラス。羽生結弦の空前の記録 ー 106.33 !

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2015/11/27 日本のクリスタルガラス。羽生の空前の記録 — 106.33!

(エレーナ・ヴァイツェホフスカヤ:「スポーツエクスプレス」解説者)
グランプリシリーズ最後の大会男子シングルショートプログラムで、ソチオリンピックチャンピオン羽生結弦が自分の滑りで106.33ポイントを獲得し、空前の記録を樹立した。

もし専門的観点のみを持って論じるとすれば、この日本人の全体的結果ではなく、羽生の得た技術点こそ、遥かに大きな記録達成だと私は指摘したい。オリンピックチャンピオンが氷に登場する直前まで、北京のシナリオの全てが長野で再現されていた。中国大会では、少し前までジュニアだったボーヤン・ジンがショートプログラムで2度の四回転ジャンプを跳び、そのうちの最初のもの(ルッツ)は稀有なコンビネーションで遂行され、トータルの技術点で53.76ポイントを記録して、現世界チャンピオン、ハビエル・フェルナンデスを技術点で打ち負かしたのだった。

金曜日(27日)、この中国人はさらにバーを上げ、技術点で、男子シングルにとって無条件で記録的な56.50ポイントを獲得した。これに対して公式的優勝候補者が何を持って答えることが出来るのか、それは極めて興味深いことだった。

フリープログラムを滑るための体力や持久力が、結弦には月並みに不足している時でさえも、ショートプログラムは彼の十八番だった。彼はこの種目で100点越えが出来た最初の選手だ。それはソチオリンピックでの出来事だった。ついでに言えば、それは偶然の重なり合いでは全くなかった:それより2ヶ月前のグランプリファイナルで、羽生はこの境界に限りなく近づいていたのだから。そこでは禁断の領域とも言える100点にわずか0.16ポイント足りなかった。

ことばを変えれば、ブライアン・オーサーの下へ移った時からショートプログラム作成ではほとんど不発がなく、このスケーターにとって一種の戦略的武器だった。

今シーズンの最初の失敗は、ほとんどホームであるカナダ大会で起こった:結弦は突然、試験的にプログラム後半に予定していた四回転ソロジャンプも無く、コンビネーションも無いまま終わった。「突然」と言ったのは、何の失敗の予兆も無かったからだ:プログラムの滑りは、極めてクリーンなトリプルアクセルから始まった。そのアクセルで羽生は基礎点8.50のところ、最大限可能な点数11.50ポイントを獲得したのだ。

オリンピックチャンピオンチームは、長野で新しい実験を決断した:結弦はショートプログラムに、さらにもう一つの四回転ジャンプを付け加えた。

おそらく、このような展開には驚かされたかもしれない:今の仕事の体制でプログラム得点を100ポイント集める能力のある選手が、何故にさらなるリスクを冒すような頭痛の種を? 私が予想するに、ライバルのなかにボーヤン・ジンのようなスケーターがいるのであれば、大部分のライバルたちよりも遥かに豊かに賦与された羽生の天賦の才をただ待っている必要は全く無い、プロセスを自然の成り行きに任せよう、教え子の可能性を最大限に絞り出す必要がある、と正確に計算した最初の人はまさにオーサーだったと思う。別の言い方をすれば、シニアの氷に並外れた跳躍力を持った中国人が現れたことで受け入れられた男子の技術競争に、単に割り込むだけでなく、それをリードするチャンスを得る必要があると。

多分オーサーは、競技スポーツの様々な現象を良く知っている人間として、ボーヤン・ジンがどれ程早く進歩出来るかを良く分かっていた。中国のアスリート養成システムは、育成の部分でも、トレーニング戦略でも、弱い所は実際上無くなってから既に久しい。これは絶対的に全てのスポーツ種目で言えることであり、特にウインタースポーツにとっては、2022年の本国開催のオリンピックと関係して特別な意味を持っているのだ。

特に今シーズンのボーヤン・ジンの進歩は、これを明確に証明している。よって羽生の二つ目の四回転は、やむなき必然だったのだ。

措置は成功を収めた:クリスタルガラスのように澄んだショパンの作品に素晴らしく入り込んだ二つの四回転は、ほぼ理想的に遂行され、羽生はボーヤン・ジンを技術点で勝る(59.44)ことが出来た。オリンピックチャンピオンが氷に出てくる直前まで、これはあまり現実的な課題ではないと思われていたのに。

こうしてショートプログラムの男子の記録は、達し難い高みにまで伸びた。ボーヤン・ジンが(中国のスポーツテクノロジーには限りなく敬意を表するが)今シーズン、羽生、フェルナンデス、あるいはパトリック・チャンと演技構成点で肩を並べるレベルまでに成長出来るとは思わない。

一方、二つの四回転ジャンプを持つプログラムで成功した滑りは一つ — これが唯一の成功した滑りだ。かくして羽生は依然として、世界に証明するものを持つ存在としてある。
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