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2016/01/10 エリザヴェータ・トゥクタムィシェワは一人の道を行っている

http://rsport.ru/blog_rian/20160110/886629099.html

2016/01/10 少女たちの氷上の戦い:ロシアのシーズン

スポーツ通信R-Sport編集部ブログ
(アナトーリー・サモフヴァーロフ)

フィギュアスケートシーズンは今がたけなわだが、女子シングルスケートは、予測外の出来事に満ちている。驚きの奔流は、ヨーロッパ選手権を経て、ロシアからアメリカの世界選手権へと流れ込むだろうと既に皆が分かっている。ロシア女子のそれぞれの選手は、既に道の三分の一を通り抜けた。最後までたどり着くのは誰か? そして誰が取り残されるのか?

トゥクタムイシェワは一人の道を行っている

現在の女子の戦いは、本質のところでは、三つのカテゴリーで行われている。第一のカテゴリー:16歳のエレーナ・ラジオーノワとエヴゲーニヤ・メドヴェージェワの、ループジャンプにおける何らかの一つのミスを巡る、闊達で実質上ノーミスの滑りの戦い。

第二のカテゴリー:つまずいて、不安げな視線を持つオリンピック女王ユーリヤ・リプニーツカヤとアデリーナ・ソートニコワの戦い。

第三のカテゴリー:エリザヴェータ・トゥクタムイシェワの戦い。

それはちょうど2000年初頭のウクライナ代表チームの11人のサッカー選手の三つの役割について当時言われていたジョークのようだ:ウクライナ代表チームにあるのは、人物特定なしのディフェンダーの役割と6、7人位に与えられた基盤的ミッドフィルダーの役割、そしてアンドレイ(アンドリー)・シェフチェンコの役割。

最後の役割から始めよう。トゥクタムイシェワはシェーヴァ(訳注:シェフチェンコのあだ名)とは違って、不動の主役に名乗りを上げていない。今のところ彼女は隊列のリーダーですらなく、周期的に様々な大会で鬼ごっこを演じている:ショートプログラムに失敗し、その後英雄的筋書きでフリープログラムを終え、表彰台に花束とともに収まるのだ。言ってしまえば、彼女は滑るというよりも戦っている。それも自分自身や自分の滑りと。

グランプリカナダ大会ショートプログラムの7位の後、ロシア功労コーチ、ヴィクトル・クドリャーフツェフは、「彼女はまだプログラムを滑り込んでいない」と指摘した。このことは、彼女のコーチ、アレクセイ・ミーシンも分かっていた。ボルドーでショートを不如意な5位で終えた後、「カルミナ・ブラーナ」を女王に駆け上がったシーズンの「ボレロ」に変更した。

2015/16シーズン、トゥクタムイシェワは一人の道を行っている。ベレーを被ったミーシンだけが父親のような視線で彼女を見守り、上手くいった時には彼女を褒め、マイナスの問題が起きれば咳払いをしている。専門家たちはリーザにはつなぎが欠けていることを見ているが、ミーシンはそれに対し、笑み無しの冗談を言いながら、「彼女のつなぎは十二分だ」と反駁している。

現世界女王はグランプリ大会でさえ、国内のライバル、リプニーツカヤと明確に肩を並べられなかった:フランスでは二人ともショートプログラムで「筋肉をほぐした」けれども、フリーは有名な事件のせいで行われなかったから。

トゥクタムイシェワには明確な常勝の方策が無く、コーチのラファエル・アルチュニャーンが表現したように『技術的歪み』があるように思える。しかしあるのはそれだけではない、まさに勤勉と戦いがある — 食いしばった歯、真摯な態度、そしてトリプルアクセル。最後のそれは回り切ることを言っているのはなく、それへの信頼だ。それらを携えてリーザは、滑るようにではなくとも、前に進んで行くだろう。そしてミーシンはといえばバランスの話よりも、フリープログラムでの二つ目のトリプルアクセルの計画の方を優先している。

オリンピックチャンピオンを一人ならず育てた実用主義者であるミーシンは、偉大だがジャンプが不十分であるパトリック・チャンの、劇場的歓喜とスポーツ的手ぬるさを呼び起こす滑りを同情混じりの思いで見ている。「チャンは私にとってその魅惑で言えば、ナンバーワンのフィギュアスケーターだ。しかし、たとえ傾いて曲がったとしても羽生結弦の二種の四回転は、この日本人に勝利をもたらすだろう」。グランプリファイナルの前に、ミーシンはそう語っていた。
(以下略)
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