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2016/08/18 羽生結弦。トリプルアクセルの進化 〜その②〜

    
http://www.sports.ru/tribuna/blogs/dobroefk/1021031.html
 
2016/08/18 羽生結弦。トリプルアクセルの進化
 
====前回の続き====
2013-2014オリンピックシーズン、結弦とチームは、ショートプログラムを磨き上げることにし、それを残す決断をする。結弦は、自分の好きなトリプルアクセルをより容易に、より自信を持って、軽い皮肉のニュアンスさえ付け加えながら跳んでいる。「パリの散歩道」のなかのトリプルアクセルは、非常に効果的に見える — 高く跳び、幅広く飛んでいる! フィギュアスケーターは自分のエレメントの遂行に何の努力もいらないのか、という印象を観客に与えている。
 
フリープログラムでは、トリプルアクセルを含む二つのコンビネーションジャンプは、以前通りプログラム後半に置かれている。結弦は、3A+2Aのコンビネーションへの入りを難しくして、カウンターターンLBOに移るアウトサイドイーグルLBO/RFOから跳んでいる。
ビデオ
2013-2014ショートプログラム「パリの散歩道」、振付け:ジェフリー・バトル。
https://m.youtube.com/watch?v=kpPbqUZHvr4
 
2013/2014フリープログラム「ロミオとジュリエット」、振付け:デヴィッド・ウィルソン。
http://www.dailymotion.com/video/x4lfayq_yh-wc14-fs-esp-ita_sport
 
2014-2015ポストオリンピックシーズンは、ファンたちに、ショパンの感動的な音楽による新しいショートプログラムがプレゼントされた・・・しかし、このシーズンは彼にとって格別に困難なシーズンとなった。グランプリ中国大会での悲劇的な出来事の後、結弦はショートプログラムのジャンプや入り/出の配置を変更する。イーグルからイーグルへと繋がるトリプルアクセルは、プログラム後半に移され、そのことでプログラムの輪郭に若干の変更が誘引された。変更にもかかわらず、ジャンプは以前同様有機的で、プログラムの全体像と理想的に一体となって見える。
 
(スリーターンRFI-クロスRBO/LFI-サーペンタインステップ-カウンターターンLFO-3A-アウトサイドイーグルでの出 =GIF画像の説明)
 
フリープログラムで結弦は、トリプルアクセルとのシングルループコンビネーションを跳び始めた。この困難なシーズンでさえも、好きなジャンプは結弦を裏切らなかった・・・
ビデオ
2014-2015ショートプログラム、フレデリック・ショパン「バラード第1番ト短調」、振付け:ジェフリー・バトル。
https://m.youtube.com/watch?v=k1dq9Dc20mk&feature=youtu.be
 
2014-2015フリープログラム、アンドルー・ロイド・ウェバー「オペラ座の怪人」、振付け:シェイ=リーン・ボーン。
https://m.youtube.com/watch?v=jkyE120o1sQ&feature=youtu.be
 
2015-2016シーズン、結弦は技術的要素同様、コンポーネンツの要素でも自分のプログラムの難易度を高め続けている。結弦は、「フィギュアスケートの全ての面が成長し、難易度が高まらなければならない。そうでなければそれを進化とは言い難い」(c)と確信しているのだ。
 
(「クリーンな美しさ」(c)。スケートカナダ、ショートプログラムでの3A。=
GIF画像の説明)
 
しかし、グランプリSkate Canada大会後、結弦はショートプログラムに二つ目の四回転ジャンプを付け加えている。このことは自ずからプログラムの輪郭の変更を導く。トリプルアクセルへの入りや出も変更を余儀なくされる:イナバウアー - スリーターンLFO-LBI- クロス - シャッセ - カウンターターンLBO-LFO-3A– サーペンタインステップRBO-RBI、カウンターターンRBI-RFI。際限なく見ることが出来る。
 
(「全てのGOEが+3だ。計量の素晴らしい針の振れ、素晴らしい柔軟さ、素晴らしい方向だ!」(c)RAI-1(イタリア)コメンテーター = GIF画像への説明)
 
羽生結弦のトリプルアクセル、それは実質的にGOE基準の最大限に当てはまる最高品質のジャンプだ:
1) 難易度の高い入り;
2) ジャンプ直前の明確に識別出来るステップ/動き;
3) 良好な高さ、幅;
4) 着氷時の良いポジション(伸びている)且つ特別な出;
5) 入りから出までの良好な滑らかさ;
6) 目に見える苦労無しのパフォーマンス;
7) 音楽的組成にマッチしている。
 
フリープログラムSEIMEIでは、二つのトリプルアクセルを結弦はプログラム後半に、難しい入りを持つコンビネーションとして実行している:アウトサイドイーグル、ロッカーターンRFO-RBO、シャッセ、スリーターンRBO-RFI、モホークRFI-LBI、シャッセRBO-3A+2T;
 
インサイドエッジでのイナバウアーに移行するアウトサイドイーグル、スリーターンRFO-RBI、スリーターンRBI-RFO、スリーターンRFO-RBI、サーペンタインステップ(エッジの変更)RBO-3A+1Lo+3S。
 
* シングルループコンビネーションへの入りは大変難しい。なぜなら、コンビネーション自体は反時計回りで(進行方向に逆らって)遂行されるのに、入りは時計回りで行なわれるからだ。
 
ビデオ
2015-2016シーズンショートプログラム、フレデリック・ショパン「バラード第1番ト短調」、振付け:ジェフリー・バトル。
http://www.dailymotion.com/video/x3jv26j_yh-gpf15-sp-diretta-del-10-12-2015-esp-ita_sport
 
2015-2016シーズンフリープログラム、映画『陰陽師』より「SEIMEI」、振付け:シェイ=リーン・ボーン。
http://www.dailymotion.com/video/x3jf0aq_yh-gpf15-fs-diretta-del-12-12-2015-esp-ita_sport
 
今日羽生結弦は、二つのプログラムのなかで多様な、難易度の高い、コンビネーションの入りからトリプルアクセルを跳ぶ唯一のシングルフィギュアスケーターだ。確かにこのことはリスクを増やしている。しかし、これが男子シングルスケートの本質だ — 失敗を恐れずにリスクを冒すことが。多回転ジャンプの美しさと、その実行の高い質を結合すること。それは、フィギュアスケートにおける技術と芸術の調和なのだ。
 
お読み頂き、ありがとう。
尊敬を込めて、
ユーリヤ。
 
ブログ筆者:ユレナ
 
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