あれこれ

2017/03/08 アレクサンドル・ジューリン「他のどんなフィギュアスケーターからも『シゼロンを作る』ことは完全に不可能だ」

 http://www.sport-express.ru/figure-skating/reviews/aleksandr-zhulin-tancoram-nado-sdelat-dve-proizvolnye-programmy-1227201/
 
2017/03/08 アレクサンドル・ジューリン「アイスダンサーたちは、二つのフリープログラムをやらなければならない 〜その②〜」
 
====前回訳した箇所と別の箇所を一部抜粋====
 
(エレーナ・ヴァイツェホフスカヤ)
アレクサンドル・ジューリン:「僕とカーチャ(エカテリーナ・ボブローワ)とジーマ(ドミートリー・ソロヴィヨーフ)が自分たちの今のリフトを考え始めた時、ジャッジたちが僕たちにしょっちゅう言っていた:『パパダキスたちを見たまえ』、『彼らは自分たちの全てのエレメンツを、+3以外のどんな評価も不可能な程に軽々とクリーンにやっているよ』と。
 
だから、より強い印象を与えるためには、全く同じエレメンツを同じように軽々とクリーンにやっても僕たちには不十分なのだ。さらに観客を感動させることが出来る何か — 難しさによってでも、リスクによってでも何でもよいが、それが必要なのだ」。
・・・
「僕はあなたに既に言ったが、また繰り返して言うことが出来る。フランスのペアに魅了されていると。このデュエットのなかに何か非現実的な魔法を見ている。ギヨームには、どんなバレエダンサーも羨む程の驚くべき振付けの基礎があるし、それに加えて驚くべきポーズの感覚がある。
 
彼が滑っている時、その滑りの質によって、女性パートナーのどんな不足をも覆っている。そしてどんなに僕が否定したくても、他のどんなフィギュアスケーターからも『シゼロンを作る』ことは完全に不可能なのだ。だからヨーロッパの枠内では僕たちは第一に他ならぬ彼らと肩を並べようと努めている」。
 
—賛成ですね。しかし幾つかの「月並みな」質問をさせてください:ボブローワとソロヴィヨーフのフリーダンスのなかで、ステップシークエンスがレベル3ではなく、レベル2と評価されていますが、あなたはコーチとして、ジャッジたちが一体何に言いがかりをつけているのかを理解していますか?
 
「スケーターたちが大きな速度でステップシークエンスをやっている時、それを理解するのは実質的に不可能だ。言いがかりをつけたければ、どのステップにだって可能だ。特にそれはブラケットターンに関係している。僕自身が『見本』を滑っていたから分かるが、ブラケットを完全にクリーンにやることが出来るのは、速度が小さな時だけだ」。
 
—言い換えれば、ジャッジたちに言いがかりの理由を一つも与えないようにステップシークエンスを磨き上げる可能性は全く無いということですか?
 
「無いと思う。そのようなステップシークエンスを作ることは出来る。招待したどんなテクニカルスペシャリストも、これはもうレベル3ではなく、ほぼレベル4だと言うような状態まで、それを持っていくことだって可能だ。ただ必要な時に二人双方が、同じように理想的にステップを踏むまで到達するのは、極めて困難な課題だ。たった一つのステップで片方のパートナーがほんの少し足を回し切らないだけで十分だ — 全て終わりだ。
 
だから、ダンスプログラムのなかで最も『高価なもの』がステップシークエンスだが、しかし同時に最も『刺されやすい』要素だということになっている」。
 
—私たちの話の冒頭で上位五組の話が出ましたが、ヴァーチュ/モイア組、パパダキス/シゼロン組の他に、あなたは誰を念頭に置いているのですか?
 
「ひどく個人的な選択だが、それはボブローワ/ソロヴィヨーフ組、マイア/アレックス・シブタニ組、マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組だ」。
 
—例えばウィーバー/ポジェ組でなく、なぜチョック/ベイツ組なのですか?
 
「単にカナダの第二デュエットは、純粋にビジュアル的に僕の好みの度合いが少し低かっただけだ。しかし、これは評価ではなく、単に個人的な印象だ。正直に言えば、同僚の仕事をそのマイナス面を探索しながら批判するような立場を取ったことは、僕は一度もない — はるかに多く注目するのは常にプラス面だ。他の人たちが何をやっていて、僕たちが何をやっていないか、常にそれを見ようとしている」。
 
—ライバルたちのどのような資質をあなたは特に注目していますか?
 
「僕はシゼロンの膝の働きが気に入っている。ヴァーチュ/モイア組の『男と女』の関係が気に入っている。シブタニ組ではエレメンツの訓練が十分なされていること — 一つ一つの動きが完全に完成されていることが気に入っている。それ以外のデュエットに関しては、何か特別なことを言うことは出来ない。彼らのなかには、観客としての僕が狂喜するにはいつも何かが足りない」。
・ ・・
—(テレビのショーの仕事とスポーツの仕事とを両立させていることに関して)創造的エネルギーを一つの方向に向けると、何か他のところで必ずそれが足りなくなるという有名な理論がありますが?
 
「そこには面白いことがある。スポーツでもショーでも働いていると、実際分散はするが、しかし同時にとても規律的になる。率直に言うとすれば、スポーツでは僕にはもちろん、創作が足りない。だから自分の意思から言えば、僕はダンサーたちに一つではなく、二つのフリープログラムを作りたいのだ。多くのコーチたちは、この点で僕に賛同はしないだろうが」。
関連記事
スポンサーサイト
  1. 2017/03/11(土) 03:00:47|
  2. フィギュアスケート
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<2017/03/09 ヴィクトル・クドリャフツェフ「ロシアの女子シングルスケーターは、世界選手権で表彰台を独占する力がある」 | ホーム | 2017/03/08 フョードル・クリーモフ「ストルボーワと一緒に2017世界選手権優勝を狙っている」>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://kurkuma.blog.fc2.com/tb.php/2225-ebe7d24d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)