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2017/10/19 ブライアン・オーサー「羽生結弦は、オリンピックで勝つことに焦点を合わせている」〜その③〜

https://rsport.ria.ru/interview/20171019/1127397065.html

2017/10/19 ブライアン・オーサー「羽生結弦はオリンピックで勝つことに焦点を合わせている」〜その③〜

====一部抜粋====

(R-Sport特別特派員エレーナ・ヴァイツェホフスカヤ)
—フィギュアスケートにおいて、既に10歳位の子供たちが四回転ジャンプを跳び始めているという事実に、あなたは恐ろしさを感じませんか?

「現在、私のところでそのような一人が滑っている。ルッツを含めて全ての四回転を跳んでいるが、彼はまだ12歳だ。彼は確か、自分の最初のトリプルアクセルを跳んで着氷したのは3年前だと言っていたと思う。何歳の時ということになるだろう、9歳?」。

—でもこれらのジャンプを跳ぶのが簡単になっている訳はない。何が変わったのですか? 技術? それとも単にスケート靴が軽くなったのですか?

「あなたは、実は二つの鍵となるものを挙げた。かつて私自身が跳んでいたような — 四回転ジャンプも含めて — スケート靴では、既にだいぶ前から誰も跳んでいないばかりか、滑ってさえもいない。技術に関してはどうかと言うと、多回転ジャンプに対する見方そのものが変化したと言えるだろう。

例えば、前世紀70年代半ばの陸上競技では、1マイル(1609m)を4分以内で走ることは、各ランナーの実現不可能な夢だった。ところが、ロジャー・バニスターがこれを成し遂げた時、すぐさま多くの選手たちがこれの突破へと突き進んでいった:4分が、心理的バリアでなくなったのだ。ほとんど同じことがフィギュアスケートでも起こった。

私の年代のアスリートたちにとって、もっと遅い年代でもそうだが、四回転は事件であったし、重要な道標であった。今は、どんな四回転であれ、そのビデオがYou Tubeに溢れている。皆がそれを跳び、それは、シングルスケートの不可欠の要素となった。

私の12歳のスケーターが四回転ルッツ-トウループのコンビネーションジャンプを練習している様子を見る時、彼の場所に自分を置き換えてみて、ただ驚いている。彼には恐怖さえもない:ジャンプ、それはジャンプで、何も特別なものではないのだ。

このようなジャンプの負荷が、早い時期の怪我を誘発するのではないか? 多くは、そのアスリートがどれだけ技術的に優れているかにかかっているのは明白だ。私の選手の技術は、全てが問題無い。彼はとても利口な子供だ。彼のところはスポーツ一家で、両親自身がスポーツをやっていて、そのことを理解している。成長過程は12歳では最も著しい時だから、彼には周期的に膝の痛みが起こっている。しかし、このような問題は、とても簡単に解決されている:われわれはそういう時にはジャンプの負荷を除いて、何か他のもの — ステップ、スケーティング、振り付け — に取り組んでいるから」。
・・・
—私は日本の同業者たちに聞いたのですが、結弦は今シーズン、プレスとの接触を非常に大きく制限したそうですね。

「それは本当だ。もし同じフェルナンデスになら、どんな時でも記者たちの誰かと会うように頼むことは出来るが、同様の依頼をしに羽生に近づくことは、あえて試みない。『No』ということばを聞くだろうと知っているから」。

—日本人たちは年上の話し相手に「No」とは決して言わないことを、あなたはご存知?

「えっ、知らなかった。そのことに注意を払わなくてはならないな。しかし、それを確かめることが出来るとは思わない。プレスとの付き合いに関する全てにおいて、日本人たちにはとても厳しい独自の規律があるのだ。全く同じことがキム・ユナにもあった。彼女が私のところで滑っていた時、彼女の全てのインタビューは、多くのマネージャーたちによってコントロールされていた。

私自身は、自分のアスリートたちに、どのような受け答えも双方の活動の相互通行の道だと、説明しようと努めてきた。記者たちとのノーマルな関係は、全てが思わしくない時には、特に重要だ。かつて私は、自分の例で体得したのだが、失敗した滑りの後に最も正しいことは — 言い訳を探さないで、自分の気持ちを正直に言うことだと。

なぜなら、そうすれば純粋に人間的共感を得るからだ。嘲笑や愚弄ではなくて。それはいつだって、より気持ちの良いものだ。私が引退した時、全てのカナダの記者たちが私のことを、何と暖かく、何と良く書いてくれたのかと驚いた程だった。だって私は、敗者として引退したのだから」。

—オリンピックシーズンに戻りますが、あなたは例外なく全ての生徒たちの全ての大会に付き添う計画ですか?

「今シーズンは、1年前、2年前と全く同じだと言いたいところだが、しかし、それが同じでないということは、私よりもあなたの方が分かっている筈だ。皆がオリンピックのことだけを考えていて、ストレスのレベルは既に今、アスリートとの仕事にスポーツ心理専門家を引き入れようとわれわれが決心した程のレベルまで、時に高まっている」。

—本当に全てがそれ程深刻なのですか?

「あなたにどう言えば良いか・・・あのガビは夏にとても大きな手術をした。そのため今、トレーニング日程から少し、遅れていて、時々彼女はストレスがパニックに転化しないように、誰かとただ話をしなければならない。そもそも私は、時期を早めて事態を圧縮するようなことには賛成しない:もしアスリートが、内面的に均衡が取れていなければ、生産的なトレーニングが出来ないのだから。しかし、より多くの準備作業が間に合うようにと、通常よりも一ヶ月早くわれわれは準備を開始したのだ」。

—シーズンは通常よりも早く終了するということでもありませんか?

「そもそも私は、オリンピック年に私のアスリートたちが世界選手権にも出場するようにという立場だ。私はそれが、ISUとの関係で正しいと思っている。だから、かつてキム・ユナがバンクーバーで勝利した後に、トリノの世界選手権に行くようにと彼女を説得するのに多くの力を尽くした。彼女がそこで2位になっても、だ。

もちろん、全てはオリンピックに左右されるだろう。シーズンの重要な課題は — 厳格に定められた日に、最大限のコンディションでいることだ。さらに考慮しなければならないことは、オリンピックが団体戦から始まることで、これもまた、アスリートにとっては大きなストレスになる可能性がある。しかし、これは結弦とガビの二人だけに関係することだが」。

—羽生とフェルナンデスが、オリンピックの後もアマチュア競技スポーツの選手生活を続行する可能性はどれ程ありますか?

「可笑しく聞こえるかもしれないが、私は彼らにそのことを一度も聞いたことがない。もしかしたら、潜在意識のなかで答えを聞く準備が出来ていないのかもしれない。ハビエルはいつだったかインタビューのなかで、オリンピックの後、さらに1、2年滑るかもしれないと言っていた。結弦が何を思っているのか、私は分からない:私が出席している全てのインタビューを、彼は日本語で答えるから。残ることを欲しているかもしれない — 彼はフェルナンデスよりも若いから。この場合、ハビも残ることがあるかもしれないが」。

—もし、二人とも去ったら?

「その時は、私についに少し自由な時間が出来るだろう」。

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  1. 2017/10/24(火) 00:15:25|
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コメント

asappo様
おはようございます。
以前、リプニツカヤちゃんの引退のお記事を使わせて頂いた者です。
いつも貴重な情報を翻訳してくださり感謝申し上げます。

ロステレコム杯はどの選手にとっても収穫のある良い試合だったと思います。
シーズン最後まで全ての選手が怪我や病気で悩むことなく戦い抜いてほしいですね。

また今回もasappo様のお記事をお借りしたいと思います

10月19日 ブライアン・オーサー「羽生結弦は完全主義者で、ハビエル・フェルナンデスは常に実験している」

10月21日 ラファエル・アルチュニャーン「羽生の存在は、グランプリモスクワ大会に全く別の色彩を加えた」

10月19日 ブライアン・アーサー「羽生結弦は、オリンピックで勝つことに焦点を合わせている」〜その②〜

10月19日 ブライアン・アーサー「羽生結弦は、オリンピックで勝つことに焦点を合わせている」〜その③〜

この4つのお記事です。

前回教えてくださった通り、出典元も明記させて頂きますね。
  1. 2017/10/25(水) 08:59:31 |
  2. URL |
  3. セブン #uxYHNhu6
  4. [ 編集 ]

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